2007-09-04

首相官邸19

首相官邸への提言19今度は長いぞ!

題名「日本の家庭エネルギーの再生可能エネルギー化について」

 家庭の消費エネルギー設計は、個人や家庭によって様々である。しかし、持続可能な将来を考えた場合、日本社会が、優良なモデルを持ち、十分な認識を国民が共有していることは、将来的に非常に有益な結果を及ぼす。そこで、現状の技術的な方向性を踏まえ、全体的な方向性を考えやすい道しるべを提示する。

①再生可能エネルギーと小型蓄電装置と省エネルギー家電のベストマッチング
 風力、太陽光など再生可能エネルギーは、自然条件によって発電量が不安定になる特徴がある。しかし、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)の普及によって、太陽電池やマイクロ風車などと家庭用の蓄電池のセットが急速に普及することが予想される。一方で、家庭用で深夜まで起動している主要家電は冷蔵庫、照明であるため、省エネ冷蔵庫やLED照明等とのセットによって、主要な電力は、ほぼ完全に、カーボンニュートラルに自給することが可能となる。

②深夜電力(原子力)の利用
 マンションなど家屋が集合している都市部においては、従来、ヒートアイランド現象が生じている。また、人口密度が高い為、都市人工を十分に賄える太陽光、風力による再生可能エネルギーの回収が困難となる。このため、マンション共用部の照明、街路灯、公共施設など共有可能な部分に風力、太陽光などの再生可能エネルギーを導入し、低炭素化を図ることが、生活者の負担を減少させることに繋がる。また、給湯用エネルギーには、深夜電力を利用したエコキュートの利用を高めることで、深夜の都市の冷却化に結び付けられる。また、都市部、地方を含め、移動距離の短い通勤用の小型の電気自動車、PHV等、移動用電力源とし、カーボンニュートラルな移動用電力とする。

③太陽熱の利用
 太陽熱、ソ-ラーハウスに代表される太陽熱利用は、太陽熱を積極的に利用可能な地方部に主力を置くことができる。特に、熱交換器を使用しているエコキュートは井戸水を自家水として利用している農村部には不向きであるため。人口密度が低く、一人当たりの自然エネルギーの割り当てがより多い、農村部、地方都市部、一軒屋において、年間を通しての給湯、冬季の暖房に太陽熱を用いることが効果的な手法である。

④バイオマスの利用
 家庭から排出されるゴミの内約42%が大量に水分を含む生ごみである。また、稲藁(わらのみ)をペレット燃料とした場合の発熱量は、水田1反歩(10a)あたり200Lドラム缶1本分の灯油と同等量以上の熱量を持つ。これらのバイオマスの形態の太陽エネルギーは、都市部では、生ごみの形で集中し、平野部では、藁等のバイオマスとして回収可能であり、同様に、林間部では、間伐材や下草、樹皮など木質系バイオマスとして、毎年一定量のエネルギーが蓄積されている。ゴミに関しては、生ごみを取り除くと、乾燥したものしか残らない為、汚さを感じないため、その他のゴミのリサイクルが急速に進み、リサイクル+RDF化により、完全にゴミゼロ化でき、温室効果ガス発生の抑制とエネルギー回収が可能、かつごみ焼却場が不要になるという非常に大きな相乗効果まで付いてくるが、主として、都市部に多く集まるため、バイオガス化等によって、地域内で利用される輸送用トラック、ごみ収集用トラック等、大出力を要求される車両類の燃料として利用する。また、廃食用等の油脂類もBDF化により輸送用燃料として利用し、都市部、地方共に、水系への汚濁負荷低減によって飲料水浄化、下水処理場の処理コストの大幅な低減につなげられる。バイオマスによるペレット燃料は、特に、冬季に太陽エネルギーや風力の確保が困難な、豪雪地域(例えば新潟平野)において、計画的に収穫でき、ペレット燃料等の形で数年以上保存できる冬季の灯油代替燃料となり、灯油消費削減と同時に、厳冬時の灯油消費量増加のバッファーとなりうる。また、冬季においても冠雪が少なく、太陽エネルギーや風力エネルギーが利用可能地域では、稲藁等のバイオマス燃料は、余剰となるため(関東以南)農業用ハウス加温の重油代替燃料として利用することが最適である。

 これら、上記のようなシンプルなエネルギー利用の方向性をモデルとして提示、普及させ、さらに、家庭に子供が産まれ、家族がひとり増えたら、太陽電池パネルを一枚増やすとか、自動車を一台増やすので、それにあわせて、風車を一台立てたといった楽しそうな将来の風景も提示できるのではないだろうか?これらの、仕事は、低炭素時代のインフラ整備である為、地域、都市部共に、大量のまんべんない需要を生み出し、都市部、地域を問わず本格的に経済を潤していくことになる。発展の象徴として、アジア地域に発信できる、日本発の低炭素社会の姿は、原子力中心の人のいない重化学工業社会ではなく、人間が豊かに暮らしていことができる再生可能エネルギーを中心とした省エネルギー社会なのではないだろうか?今、日本は、実質がなく、不要なものを高速で大量に生み出すことでなりったってきた経済から、再び、身近な生活を豊かにする、新しい時代の社会資本整備を積極的に行なっていく時代に移行しつつある。どうせ消えてしまういらないものを作り続けることは、人間の精神を徐々にすさんだものに変えてきたことに私達は気付かなければいけない。不必要なモノの生産は、無意識の内に、自分達もどうせ捨てられてしまう不必要なモノなんだとういう認識を徐々に植えつけている。インフラ整備は、身近で役に立つ、ずっと大事にされる壊れないしっかりとしたものを、一部の企業だけではなく、より多くの人々が自分達の手で作り上げていくことに意味がある。当初、低炭素社会の中心として原子力政策が語られていたが、現段階では、放射能に対して、人類は十分な対策、処理技術を保有していないため、放散した場合処理技術を有しない未完成な技術である。温室効果ガス削減の為の、一時的な補完機能として十分に機能させる必要はあるが、私達が目指す必要がある、現状の社会(教育の問題、自殺の問題、ニート・フリーターに代表される雇用と労働の問題、格差拡大の問題)の抱える問題を克服し、解決し、より進んだ社会の姿を目出す低炭素社会の姿なら原子力政策中心の低炭素社会の姿は、あまりにも合理性に欠けたものである。低炭素社会への移行という概念の中には、①これらの現状の社会が抱える問題を克服し、かつ、②人類史上最大の脅威である地球温暖化による気候変動の影響の最小化と克服に向けての絶え間ない努力、③人類全体が生き残れる、持続可能な世界の基盤づくり という3つの要素を同時に成立させる対炭素社会像を選択していく必要がある。また、重要なのは、現在私達の社会の抱える様々な問題の原因が、無理やり経済をまわし続けた結果、”いらないもの”を売りつけられることで人が奪われた”喪失感”の積み重ねに起因していること十分に政策立案側が意識していないことである。 低炭素社会において先に示した再生可能なエネルギーシステムなど、これからの私達の生活に必要な”いるもの”を、自分達の手でしっかりと作って行く事で、私達の社会全体が癒され、再生されていくことを、為政者は十分に了解の上、政治にのぞんでもらいたい。再生可能エネルギーによる低炭素社会は、現状の様々な社会問題に対する解決策にもなるのだ。私達は、私達の社会に正常さを取り戻すための、私達に与えられた貴重なチャンスを、原子力による低炭素社会という一方的な方向性で喪失したくないと感じている。現状のまま、原子力政策のみを強く打つ出すことでは、日本は、日本人の持つ精神的体力を回復させることはできないだろう。このことは、将来に渡って、日本の社会にとって、不完全さを増加させる悪影響を及ぼしていくであろう。国家は、会社ではない。また、優良な会社ならなおさらではあるが、社員やその家族が生き生きと生きてい続けることができるから、その繁栄が持続されるのである。100年の計といわれるような、しっかりとした長期的なビジョンの航路をもって、国民一人ひとりの人間の心の充実を考え、その充実した人間社会から発せられるメッセージをアジアや世界の国々に発信することが、低炭素社会の構築によって私達が世界に発信できる真のメッセージではないだろうか?また、それを実現できるにためは、現状でどう判断し、何をしたら良いのかを国民に問いかけながら、政策の充実を図っていくことが政治の仕事なのではないだろうか?国の予算は、予算が計上された段階で何をやるのかが確定されていきます。しかし、現状の地球温暖化に対する世界の動きのように、日々状況が変化しつつある問題に対しては、半年前の計画では、現状から大幅にかけ離れている場合も想定されます。各省庁など政府機関においては、最新の世界の動きに注視し、それらの中から将来の方向性を読み取り、本質的に重要な方向性に沿った予算立てをしていただき、より、時代を先取りするような予算執行していっていただきたいと思います。 長々と書きましたが宜しくお願いします。

エコの木プロジェクト

エコの木プロジェクト
「ハートに植えよう小さなエコの木」 (ひまわりフェスティバル編)
主催)茨城県筑西市明野商工会青年部
チームマイナス6%に応募した「こころに植える脱温暖化の木プロジェクト」を商工会青年部の皆が改名してくれて「エコの木プロジェクト」となりました。
 前回、茨城県筑西市協和地区で行なわれたサマーフェスティバルで行なわれた、エコ体験、講演会、中学生による”セヴァン・カリス=スズキ”さんのリオの地球環境サミットでのスピーチの朗読に引き続き、本拠地筑西市明野地区でエコ体験を行いました。
 大勢の人に関心を持ってもらえ、楽しみながら、体験していただけました。今回の特徴は、ひまわり油のBDFを使ったエコ発電所とエコ模擬店。
 理解してもらえたかどうかはよくわかりませんが、カーボンニュートラルな模擬店に仕上がりました。これもひとえに青年部のみんなのおかげ。私はOBになりましたが、くどい話を理解してもらえて、ここまで広げてもらえたのはほんとにしあわせです。20日には講演会もやります。頑張ります。
小型風力発電自動車模型  太陽電池とモーターによる扇風機
ソーラークッカー  人力自転車発電カキ氷  ひまわり油のバイオディーゼルによるカーボンニュートラルな模擬店 小型風力発電蓄電システム
ソーラークッカーと風車(左)
エコ発電所(中)





残念ながら、日中の写真はカメラを忘れて撮影できませんでした。この写真は、朝方の準備風景ですが、日中は自転車カキ氷が一番人気で大人から子供まで皆、汗だくでカキ氷を作っていました。