2014-04-28

『Food&Energy』の提案


ソーラーシェアリングシンポジウムでもお世話になりました
ソーラーシェアリング上総鶴舞発電所を運営されている
http://kazusatsurumaisolar.jp/高澤さんの『農家ライセンス』

http://www.kankyo-business.jp/column/007583.php
というキーワードにに触発されて
私も、ためこんできたコンセプトの提案をします!
私のコンセプトは『Food&Energy』
イタリアのプロジェクトからネーミングを頂きました。
食べ物とエネルギーの生産を大きく理解する枠組みです。
ソーラーシェアリングのような食糧とエネルギーの同時生産をパラレル、
バイオマスエネルギーのような食糧生産の残渣やエネルギー作物の生産を食糧に続いてバイオマスとして活用するという意味合いでシリーズ型として位置づけました

キノコの施設栽培のような生産システムは、森林生態系で濃縮されたバイオマスエネルギーを活用するという意味あいでコンデンス型と名付けました。
モデル化すると、パラレル・シリーズ型や
パラレル・コンデンス型など、
これまでにない組み合わせについても考えが及ぶようになります!
私も会社を立ち上げるなら
会社の名称は是非『Food&Energy』をベースにしたネーミングがいいななどとかんがえます。
というのも、こういった発想は、私自身が興味がある分野であるから。

図は、太陽光発電と食糧生産、そしてバイオマスを組み合わせた分類ですが、
風力や小水力発電、地熱発電などの他の再生可能エネルギーを太陽光発電と入れ替えたり、さらに加えたりしたモデルを作って分析することも可能です。

矢印は太陽エネルギーのフローを示しています。
原木しいたけ生産をモデルに、コンデンス型という整理を発見しました。
他のシステムは食糧生産に圃場にダイレクトに投入される太陽光を利用していますが、コンデンス型(トランスファー型のほうが良いかもしれません。)では、他の地域で固定された太陽エネルギー(原木)を活用してFoodであるキノコ類を生産しています。これまで、私は、シイタケ栽培は太陽光を少量しか必要としないと考えてきましたが、実際には、それはとんでもない間違いだと気づかされました。むしろ、太陽エネルギーを積極的に活用する産業なのだと改めて気づかされました。

農地法などでは、農業は、土を耕やす産業として法的には解釈されてきたようなことを少し聞いたことがありますが、『Food&Energy』のような整理を活用して、太陽エネルギーと土地、水資源、動植物を活用して食糧やエネルギーを生産する体系として改めて整理していくことも、これからの農業の定義を考えていく上では有効なツールになりえると私は考えています。

みなさん、『Food&Energy』という整理で、一度、それぞれの農業生産を見つめなおしてみませんか?いままでと違った何か新しい発見がそこにはあるかもしれません。