2010-04-30

中期ロードマップへの意見③既存住宅の温室効果ガス削減対策

既存住宅の温室効果ガス削減対策の知恵

我が家では、居住している2階ベランダを、透明の防炎ビニールカーテンですっぽり覆い、開閉自在な簡易サンルームとして活用している。この手法は、ソーラーカーテンと名づけられ、環境省も主催団体であるeco japan cup 2009でライフスタイル部門エコチャレンジ賞を受賞した。ソーラーカーテンのキャッチフレーズは≪10万円でエコチェンジ、我が家が断熱ソーラーハウスに大変身≫であるが、ここで、重要なのは、ソーラーカーテンは100万円以上もかかる断熱エコリフォームやソーラーハウスへの改修を手軽な手法によって、家庭でDIYできるコストの安い手軽な手法であるという点である。住宅版エコポイントの場合、住宅の建て替やリフォームの際の断熱窓ガラス等の設置促進のためのインセンティブや長期的にエネルギー性能のよい住宅の普及に貢献していくものと考えられるが、比較的大きな出費を必要とするため、既にある建て替えや改修の需要に対しては効果が出始めるが、住宅全体の数十パーセント単位での潜在需要の掘り起こしに大しては目に見えるような効果は現れづらいと考える。ソーラーカーテンは、DIYで自分で作れる上、費用も10万円程度と家庭で手が出る程度の費用であるため新規需要の創出には非常に効果的であると考える。このことは、大量生産されていない状態でも35千円得程度で購入できる省エネナビについてもいえることであるが、安価さは、既存需要のエコ需要への置き換えではなく、新規の潜在需要の大規模な掘り起こし効果を生み出す。この掘り起こし効果によって掘り起こされた新しい需要を活用して、現在の経済の延長線上にないエコ経済を誕生させていくことが重要である。ソーラーカーテンを活用したすまいの低炭素化加速アプローチについてまとめたスライドを添付しますので、参考にしてください。また、我が家で行った簡単な温度測定のスライドも添付しますのでこちらも参考にしてみてください。(ブログに記事も書いてあります。http://bokumeta.blogspot.com/2010/02/blog-post.htmlソーラーカーテンや省エネナビで、初期の段階で既存住宅の暖房からの温室効果ガスを削減し、建て替え時やリフォーム時には、断熱住宅やソーラーハウスを積極的に選択してもらうスマートな生活者が増えてくれれば、家庭の25%削減はあっというまに実現できるのではないかと思います。