2007-06-20

改良CDMについて

CDM(クリーン開発メカニズム)に関して、私の考える、改良点を首相官邸HPから提案しました。
内容は、
①CDMの申請、実務が、国際間に渡る取りまとめのため、その実施に取り組める能力を有する企業が、一部の商社、大手ゼネコンが主体となり、閉鎖的な関係性が生まれ、将来的に過去のODAのように、資金の還流による汚職と腐敗の温床になる要素が存在する。
②閉鎖的要素及び、それぞれの事業の継続性、発展性を確保していくこと、単一のプロジェクトからより相乗的な効果を引き出すためのさらなる検討が必要
③それらを、実現していくために、各プロジェクトに、非付属書Ⅰ国(途上国)での教育、環境教育の普及と貧困撲滅に関するプロジェクト要素を含める。と同時に同時進行で途上国の環境教育と平行して実施されるCDM付属書Ⅰ国(先進国)における環境教育、相手国間の相互教育プログラムの実施を含むことを追加する。ということです。
④温室効果ガスの削減はバイオエタノールに見られるように、温室効果ガスを削減するためのバイオエタノール生産のために、CO2バッファーとなっているブラジルの熱帯雨林の伐採や農地への転換という矛盾した問題を引き起こしています。
⑤これらのような矛盾を防止し、プロジェクトの実施により、生活の困窮から脱出することのできる人々が多く発生できる可能性を秘め、発展と持続可能な発展の間に生ずる矛盾の発生を人々の声によって自律調整していくために、実施国、対象国相互の平行した環境教育が必要であり、同時に、それによって、将来に渡って、それらの教育を受けた多数の人々によってプロジェクトに将来的に不正が生じてこないための継続的な声が生じてくると信じています。
⑥手法等は、さまざまかと思われますが、多くのNGOや地域自治体等との連携をとることにとって、一つのプロジェクトが、単に一つのプロジェクトとして一定量の温室効果ガスの削減のみを結果として求めるだけでなく、それらのプロジェクトが、その後、次の自発的なプロジェクトの発生を促す種子としての役割を果たしていくことが重要です。
⑦これによってCDMが、これまでのように温室効果ガス削減のための社会システム的装置として機能するだけでなく、さらに発展性と成長性、拡大性の要素を内在した自己発展性のあるシステムとして地球上のあらゆるところにおいて、相互の関係性を築き、貧困の撲滅と人類の持続的な発展と相互理解と協調による平和の為の唯一無二の試みとして実施されることが望ましいのではないかと考えています。
⑧最後に、これらの発想のインスピレーション、イマジネーションの一部は、セバンスズキさんのリオの伝説のスピーチ、他、様々なブログからえられた情報、議論によって得られました。さらに議論を発展させ実現にちかづけられればと思います。

参考
セバン=スズキさんリオの伝説のスピーチ
http://nagararich.com/paradise/suzuki.html

http://www.youtube.com/watch?v=C2g473JWAEg

空っぽの皿さんブログ
http://imhere8128.seesaa.net/

柳澤桂子さんブログ(参加はしておりませんが時々見させてもらっています)
http://blog.yanagisawakeiko.com/blog/2007/06/post_d9e8.html

竣工式

福岡県宇美町にある御笠環境サービスの九州バイオマスターミナルが竣工しました。まだまだ、技術的にも成長段階にありますが、現時点で可能な、様々な新しい取り組みも含めて、いろいろと頑張りました。徐々に、写真なども、いろいろな所で登場してくるのではないかという期待もあります。
定常運転になってきたら、見学も受入れられるのではないかと思っています。楽しみにしていて下さい。