2011-08-17

芝生の再生状況

福島県郡山市の逢瀬公園の芝生
順調に再生しているようですね!!


この除染方法、東京農業大学の近藤教授の指導によるもので、造園式芝生除染・更新工法と名付けられました。
とのこと

もちろん、小倉さんが既に提案し、試験もHPで公開されていたのですが
造園式芝生除染・更新工法という表現は
詠み人知らずということで
奥ゆかしくて、とても良いのではないかと思われます。

小倉さんの芝刈り機
とても具合の良いものなので
次は是非、小倉さんの芝刈り機を試してみて下さい!!




京大で粘土除去の成果

以前に紹介したHydroWorksのおおはしさんの実験レポートと基本的には同じ手法

https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxla29ub2tpfGd4OjFlMjdkYzU0YjdmMjNkMQ

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土壌のセシウム除去、水洗いとふるい分けで効率的に

水洗いとふるい分けを組み合わせることで、放射能汚染された土壌から放射性セシウムを効率的に取り除く仕組みを京都大の豊原治彦准教授らが開発した。住宅や公園の表土など粘土の少ない土では有効という。9月に長崎市で開かれる日本水産学会で発表する。

 豊原准教授は、1キロあたり3千~5千ベクレルの放射性セシウムを含む福島県郡山市の公園の土で実験した。細かい粘土が重さで土全体の4%と、粘土の少ない土。


 まず、汚染土壌をざるの上でたわしでこすって水洗いすると、水にセシウムの約88%が移った。洗浄水にあるセシウムは、薬剤を使って100%集めて沈殿させることができた。

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記事の図を見ると99%のセシウムを分離できたとのこと、

これは、たわしでこすって水洗いによって

①土壌中の有機物と濁水としての粘土を洗浄水として分離、
②それでも残った粘土もしくはシルト分を分級して分離
したのではないかと思う。

場合によっては、砂質土表面に析出した雲母に結合したセシウムを雲母ごとそぎ落としている可能性も

あるかもしれない。(ただ、この分量はセシウム全量のほんの一部であろう。

いずれにしても、粘土分が4%というのは砂質成分が多いのではないかと思われるので、是非、同じ手法で、粘土成分の多い畑地土壌、水田土壌、降下したセシウムの非常に多い土壌での比較実験を行ってもらい土壌の分離率、セシウムの残存率を比較検討して貰えると助かる。

速報など形で、比較データを示してもらえると、国内の限られた研究資源を無駄に消費することが少なくなると同時に新たな発想を広く世界全体から生み出させるためのヒントになるのではないかと思う。

島田敏