2011-08-06

大橋さんのハイドロトラッパー(凝集沈降剤)はネイチャーテックだったのか!!

HydroWorks 大橋さんらが開発した
ハイドロトラッパーという凝集沈降剤
グラウンドなどの土壌からの粘土成分の急速沈降に威力を発揮します。

私はメタン発酵の消化後の
脱離液の電気化学的処理を研究の中で実践しましたが
濃厚な消化液を電気化学的に凝集沈殿もしくは直接及び間接的に酸化分解するには

その処理前に、液中の固形物や懸濁物を分離することが重要であると考えるようになりました。
私達が都市エリアというプロジェクトで実験したのはこの前処理としての凝集分離を
消石灰を用いた石灰沈殿法で実施するというものでした。

しかし、これでも電気化学的に処理するには、あまりにもアンモニアなどの可溶性物質の負荷が大きく結果的には、石灰凝集沈殿→アンモニアストリッピング→土壌処理→電気化学的高度処理という4段階のプロセスの提案をすることとなりました。

そんなことで、実は、社会人の大学院生の時代には、先輩研究者のヒョウ伝平さんと、あーでもないこーでもないとさんざんいろんなことを実験してきたわけです。

そんな、視点から改めて、土壌からのセシウム除去に大橋さんらが活用したハイドロトラッパーという凝集沈降剤は、その開発の流れなどを(WEB上の資料からですが)読み解くと、水処理に使われる一般的にいう高分子凝集剤などとはかなり出自の系統の異なる凝集沈降剤であることがわかりました。

WEB上には、あまりたくさんの情報はありませんでしたが、この凝集沈降剤は、貝が貝殻を形成するときに外套膜が作り出すクモ糸タンパクに良く似た貝殻ペプチドを利用した凝集剤であり自然に学び自然の凄さ和を賢く活かすいわゆるネイチャーテックと呼ばれる懐かしくて新しい技術分野に含まれるとてもあたらしいテクノロジーでした。

びっくり!!