2009-01-21

日本版グリーンニューディールに意見を書きました。


日本版グリーンニューディール用にアイデアを送りました
持続可能な低炭素社会をつくるための俯瞰図です。
1枚が作業用シート
2枚目が電気自動車を
電気自動車+風力発電+カーシェアリング
によってより持続可能性を高め、そこから発生するグリーンジョブや持続可能な低炭素社会づくりとの関係を俯瞰的に眺められるようにしました。

これを使って私は、メタン発酵をより持続性を高めるにはどうしたらよいのかを検討してきました。
いろいろと使えるはずなので試してみては・・・・!!

実際には、他にもいくつかアイデアを送っています。
そちらの方はもっと簡単なアイデアです。
たたかないと結局太鼓は鳴らないので、皆さんどしどし送ってみましょう!!
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1ページ目 図下側の説明

①1ページ目の図は持続可能な低炭素社会づくりのための手法(図下側)と持続可能な低炭素社会づくりのための行動計画(図上側)を一体にした2050年までの長期的作業内容と作業手法を統合的に把握できるようにした俯瞰作業図です。

 

②図下側はすでに環境省の21年度の重点施策にも位置づけられている持続可能な社会を構築するための4つの社会像を統合した図式となります。

 

③仮に、この図を持続可能な低炭素社会の技術開発手法の指針図として利用した場合、様々な技術は、自然共生社会、循環型社会、低炭素社会を満足する3つの円の重なる部分にシフトさせることで持続可能な技術と転換させることができます。このための手法は、「3つの円を満足する単独技術の開発や発見」と、「複数の技術や手法をハイブリッドさせることで要素技術を統合技術として持続可能な技術として成立させる」ことです。例えば2ページ目の図に示した、電気自動車+カーシェアリング+風力発のような組み合わせが統合によって生まれた持続可能な低炭素技術ということができます。

 

④さらに、重要なのは、安全・安心社会の位置づけになります。安全・安心社会は、単独で考えた場合、過剰な安心社会など過度な安全安心社会を想定することにもなりかねません。しかし、持続可能な低炭素社会構築のためのチェックポイントとして位置づけることで、バランスの良い適度な過不足のない安全・安心を設定することが可能となります。安全・安心経済を膨らまし社会にひずんだ形を生み出すための安全・安心社会ではなく、「持続可能な低炭素社会と人とを結ぶ橋渡し役」と「技術のチェック役」としての安全・安心社会であることが重要です。このため、安全・安心社会については、低炭素・循環型・自然共生の3つの要素とは離れ、しかも全体をチェックする社会の視線として安全・安心社会は3つの要素の外部に図式化しています。

 

1ページ目 図上側の説明

⑤図上側の持続可能な低炭素社会づくりのための行動計画は、これから40年間の社会転換において私達が具体的に行動をしなければならない項目を示したものです。

 

⑥項目は5つあり、

現代社会の抱える課題の克服

自然の保護と回復

気候変動の適応

気候変動の緩和

持続可能な社会の構築

となっています。

これらは、最終的に、地球環境問題を克服し、さらに数百年間の社会の持続のために、今後40年間に私達の社会が取り組み、かつ克服していかなければならない課題を並べたものになります。

これらの項目は国際的にも通用する課題設定となっており、地球上の様ざまな人類社会において、それぞれの国や地域の置かれた状況によって、5つのうちの何を一番に優先させて取り組むかが異なってくるのではないかと考えています。例えば、日本の場合、現代社会の抱える問題の克服が、社会全体の関心が最も高い部分であるでしょうし、同時に気候変動の適応と緩和が今後の重要な要素となってくると考えます。一方、生活の多くを自然に依存している開発途上国の多くでは、経済社会や開発など現代社会の抱える問題の克服が、やはり最も大きな関心事であるかもしれませんが、同時に、自然の保護回復、気候変動への適応が優先されて行動されることが必要となってくるでしょう。

 

⑦私達は下側で説明した、持続可能な低炭素社会の構築手法を最大限に活用して、今後、様ざまな技術や社会技術を統合した持続可能な技術を生み出していくことになるでしょう。次にこの統合された技術を、既存の社会に応用していく段階で、様ざまな具体的行動を起こしていくことでしょう。それらの具体的行動が図上側に示された5つの行動計画に具体的にどのように影響を与えるのか、関連付けていけるのかを次に考えていくことになるわけです。そのプロセスで、仕事や職業として位置づけていけるものがグリーンジョブとなってきます。2ページ目の図には、電気自動車+風車+カーシェアリングで発生するグリーンジョブを、雇用不足など現代社会の抱える課題の克服と関連させて図示しています。さらに言えば、その先に、そのグリーンジョブが、生活を成り立たせることができる職業として成立してくるまで、政府は効果的な補助を行い、循環のループを支えていくことがグリーンニューディールの役割の一つとなってきます。このための手法として、私は、いくつかのグリーンジョブを組み合わせた生業複合を先日、具体的事例として提案しました。また、大規模な産業化が検討できる事項に関しても動揺に、この図を使ってチェックを行い、それらが、最終適に引き起こす可能性のある問題点を事前にチェックし、改良策を事前に検討しておくことも重要です。俯瞰図をよく眺め、さらによく見極め、適正かつ効果的な公的投資を行って育成していくこと重要ではないでしょうか。

 

⑧最後に、この俯瞰図をさらに応用していくことで、様ざまな技術や社会技術、政策手法との間のショートカットを発見することにこの図を使うことができるようになればというのが私のもう一つの期待です。

 

⑨すでに、住宅の低炭素化が医療費の削減に繋がるという指摘をこれまで、下の首相官邸への提言によって行ってきましたが、政策の連鎖反応の相互関係を俯瞰図を追うことで読みとり、最も効果的と思われる、場所に、効果的な順序で施策を打っていくことが、少ない費用でより大きな効果を生み出すことに繋がるのではないかと考えています。その具体的な手法の開発には、より多くの事例を検討し、もう少し、この図の活用のしかたを検討していくことが必要かもしれません。

 

⑩是非この図を活用し、発展的に社会に役立てて下さい。