2011-06-14

前の2つの投稿についての追加情報

① http://www.lab.toho-u.ac.jp/sci/chem/sakutai/research/tjoimi0000001lee-att/tjoimi0000001lu1.pdf
バーミキュライトによる海水中のセシウム除去の提案を見つけました。6月9日付です。元粘土学会会長 山岸先生。水処理の技術開発をされているHydroWorksという会社の大橋さんという方によれば、福島では、バーミキュライトが山でたくさんとれるので、東電の研究所等に提案してきたが採用されなかったとのこと。
②放射性セシウム汚染土壌の修復手法の評価用マトリックスを作成しました。50年もしくは100年の長い時間スケールの軸を組み込んであります。現在検討されている修復手法が、50年後や100年後までの影響を十分に考慮しているかを事前にチェックし、改良方法や手法の組み合わせによる克服が可能かなどを確認するためのツールです。汚染土壌を地中に埋設した場合には、埋設土壌地図などを作成し、定期的なサンプリングなどを実施していくスケジュールの検討も必要となりますし、ミミズなどの土壌生物による耕転の影響についても考慮しなければなりません。ミミズはクソミミズでも冬季に冬眠の為60cm程度はもぐりヨーロッパのオウシュウツリミミズでは1.5~2.4mまでもぐるとのこと、また、ミミズはミミズの消化管を通った細かい土の新しい層を毎年1~5mmずつ地表に積み重ねていくと(ミミズ:渡辺弘之著)とのこと。たとえ地中60cm以下に上下置換したとしても、50年から100年という時間で考えれば、かなりの土壌が土壌微生物によって運搬されることが予想されます。これらについても、この表を作りながら気になりだしました。