2006-11-02

スターリングエンジンの現状

先日、神奈川県において新規に発足したスターリングエンジン研究会に出席してきました。会場、会議後の懇親会等で、STMのエンジンを販売しているプロマテリアル社代表、株式会社スターリングエンジン会長等と懇親、スターリングエンジンの現状について数多くの情報を頂きました。 すでに、プレスリリースされている通り、リンナイや、ヨーロッパの数社から1KW級のスターリングエンジン搭載の家庭用MCHPが2~3年で発売される模様です。記事としては、フジサンケイビジネスアイの月間エネルギーのスターリングエンジン関連特集に記述があり、特に、ヨーロッパにおいては、スターリングエンジン搭載の家庭用MCHPの位置づけと期待度は非常に高いものだということです。燃料電池の普及とスターリングエンジンの普及では、スターリングエンジンの方が、若干先を行きそうです。私は、バイオマスが専門分野なのですが、バイオマス利用の可能なスターリングエンジンの普及は、直接太陽エネルギーを回収したバイオマス(木、藁、ペレットなどなど)によって、小さなスターリングエンジンを回し、発電したエネルギー等を蓄電や蓄熱等によって完全に利用しきるシステムを作ることで、「本当に、太陽のエネルギーは、バイオマスに蓄積でき、実際に生活に使えるんだ」という実感の伴ったシステムが作れるのではないかと考えています。今後、CO2の削減量は2050年には-50%が、必要だと予測されていますが。この条件の達成には、技術開発だけでなく、人間のライフスタイルに対する考えの改革が不可欠です。お日様の光ってありがたいなとか、木のくずだって役に立つんだな、大切に使わなくちゃなという考え方が当たり前になっていくためにはスターリングエンジンは、燃料電池には成し得ない役割を果たすと私は考えています