2008-08-18

持続可能な技術開発の指針

茨城大学ICAS主催の「いばらき地域サステナ・ワークショップ」に参加して、これから必要な持続可能な技術開発の指針についての図をつくりました。
 オリジナルは、「サステナビリティー学をつくる」三村信夫+伊藤哲司+田村誠+佐藤嘉則 編 新曜社
P4にあった、持続可能な社会の実現に向けての図。

 自然共生社会という発想をどう技術開発という視点で解釈するかが難問でした。

 僕が出した結論は、自然の仕組みが学べるということ

 技術というものは、もともと、自然の様ざまな現象を、上手に発見・活用し、わたしたちの役に立つように利用していくこと。

 そこにある自然の仕組みを、わたしたちが学んでいくことで、少数の人だけに帰属していた技術が、より大勢の人の技術となる。この繰り返しが、技術を社会のものとし、その恩恵を広げていく。

 そこに持続性がつながってくるのではないかと考えた。

 低炭素、循環型、自然共生による持続性までは、21世紀環境立国戦略で語られ、第二次循環型社会形成推進基本計画で、より具体化された内容、ICASの田村さんたちが、その図式に、安心・安全社会という視点をのせてきた。

 低炭素・循環型・自然共生という3つの輪に、安全・安心の確保という4つ目の視点から監視を加え、社会に受け入れられる持続可能な技術が生まれてくるという当たり前という当たり前といえば、実に当たり前の話。

 低炭素社会形成における特許の活用法・・・・・・・知的財産の保護という視点だけでなく、社会に技術の恩恵を広く広めていくための視点での特許という制度の有効活用をどう行っていくかをしっかりと考え展開していくことで、私たちの生み出した技術が広く社会に受け入れられ広がっていくのではないだろうか?