2011-06-17

水田のセシウム

東北大 石井慶造先生たちのグループで提示された5mmの表土除去について考えています。

粘土が多いなど土壌の特性がまず第一に考えれれます。

第2は、土壌への浸透は対数曲線のような状態で下に向かって減少していっているのではないかということ。

5ミリ単位くらいの断面のデータがほしいところです。

第3は、水田など、シロカキによって表面に粘土や有機物が集まっている農地の場合、土壌のごくごく表面(数ミリ)に放射性セシウムのほとんどが吸着されているのではないかという仮説

砂質土などでない土壌ならば、たとえ放射性セシウムが5cm程度の深さまで分布していても
表面の5mmなり10mmなりの放射性セシウムが最も濃厚に吸着している土壌を分離して粘土除去などの土壌修復を行い。場合によっては、第二段階で、さらにその下の40mmなり45mmなりの土壌の粘土除去を行うことでかなり高い確率で放射性セシウムを土壌から除去できるのではないかと思えます。

問題は、この非常に薄い表土の剥ぎ取りを、被ばくのない安全な作業で、効率的にどう行うかということが第2のポイントになってきそうです。

あるいは、ここまで厳密な精度は必要がないのではないかという議論も登場してくるかもしれません。

5mmくらいなら、がりがりと削って、湿式のフィルターを取り付けた大きな掃除機で吸い込むような感じでしょうか。

現実性がないと笑われそうなところでもありますが、線量を確実に減らしていくためには、まずはあらゆる方法を考えてみることが大切なのではないかと思います。

既存の作業機械の簡単な改良で使えるいいアイデアはないでしょうか?