2011-11-04

新種の藻がセシウム吸着 バイオマス研、伊達で除染説明会

新種の藻がセシウム吸着 バイオマス研、伊達で除染説明会

http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20111104ddlk07040051000c.html

日本バイオマス研究所の発見したバイノスを使った除染手法。
バイノスは、葉緑素が多く、細胞膜が薄く、細胞表面にアルギン酸様オリゴマーを分泌し細胞を守る増殖速度と光合成速度が速いという特徴を持つ

関連情報
http://www.knak.jp/FYI/binos.htm

http://www.nikkan.co.jp/cgi-bin/search/untitled.cgi?jump=781&description=%A4%D0%A4%A4%A4%CE%A4%B9

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バイノスを使って光合成をしながら活性汚泥中に酸素を供給するという話を以前にどなたかに
伺ったことがある。
光合成速度と増殖速度の速い藻類であるバイノスを使って、セシウムやストロンチウムといった元素を体内に取り込ませるというアイデアは、素晴らしいと思う。
かなり速度は速いだろう。ただ、高濃度の放射性物質の場合には、藻類が放射線で死んでしまう可能性と変異がどの程度おきるのかということにも注意する必要がありそう。

コンクリートの表面や土壌に使った場合、最大でどのくらいまで放射性物質を除去できるのかは
ぜひ知りたいところ。

土壌表面に吹き付けて乾燥後にはがした膜は、藻類由来なので生分解性を有し
光合成によって多少の燃焼エネルギーも蓄積していることであろう。

バイオレメディエーションの一種の手法として位置づけられるが、
産総研発のベンチャーである日本バイオマス研究所が、
私の知っている範囲だが
これまでおそらく10年近くは取り組んできた
●アルギン酸(?)を使った汚泥濃縮・乾燥技術
●光合成と増殖能力の速い藻類(バイオノス)
の効果的な活用法を組み合わせた複合的な技術体系であることは、
非常に評価できる。

この技術をどこまで引き延ばし、実用レベルにたどり着かせるか
広く社会に貢献しうる実用的なコストにたどりつかせのか

ここから先はまだまだあることとおもうが
是非頑張って欲しい!!