2011-07-18

緑のカーテンでゴーヤ茶を作ろう!!




















写真はお恥ずかしながらですが
6月24日の茨城新聞にゴーヤ茶の記事を載せてもらいました。
友人が市民記者ということで、取材に至りました。
スキャンデータが飛んでおり少しお見苦しいのですが
伝えたかったのは
今年の夏は、ゴーヤ茶を作って楽しもう!!
ということです。
作り方のリーフレットも御用意いたしております。
ついでに茨城大学ICASのHPもご覧ください!!
同僚のFrank Ling がデザインしてくれています。

被災地に送ろうと始めたジャガイモづくりも、収穫が遅くなり
だいぶダメになってしましましたが、
とりあえず、メークインなどの品種は計画どおり採れました。

身近な知り合いから順に送って行こうと思っております。

暑い夏ですが
皆様もお体など壊さず
お元気でお過ごしください。

お盆には、ゴーヤ茶の焼酎割りなぞ飲んで
秋に向けてまた気を引き締めて参りたいと思います。

それでは、よい海の日の晩を・・・・!!












2011-07-14

先ほど七八企画小倉さんからメールを頂きました。

7月4日に削除試験以後の7月13日の再生状態とのこと。表土5mmくらいまで土壌を芝ごと切削して9日間で写真のところまで再生しています。
これはティフトン419でしょうか?
それとも高麗芝でしょうか?

小倉さんのメールによると
~~~~~~~~~~~~~~~
高麗芝でも削減試験同様状態でも8月中ごろ丸裸状態でも、秋の終わりごろまでには再生できます。ティフトンの場合伸びが非常の速いので肥料と水たっぷり与えれば4回くらいの再生は可能でしょう。普通の水平に刈る刈り方では無理、縦に刈る効果でしょう。
~~~~~~~~~~~~~~~
とのこと。下の写真は小倉さんのHPに掲載されていた7月4日のものです。
再生力がものすごいということが良くわかります。
この勢いで芝がセシウムを吸い上げるというのが第一の仮説です。
下のプログラムの中で芝の実験が例として組み入れられているようなのですが、実際に実験が進んでいるのでしょうか?実験結果があれば組み合わせて考えてみたいところです。




2011-07-12

切削した土壌の吸引装置(株式会社 雄島試作研究所  富樫さん)


株式会社 雄島試作研究所  富樫さんから
切削した土壌の吸引装置に関する提案を頂きました。

富樫さんからは
『土の表面を吸い込むことを想像した場合、ドラム缶の上にサイクロン分離機を取り付け、大型の湿式集じん機と発電機をトラック等の荷台に乗せて運用するのがとても簡単かと思います。ただし集塵機の排気からは微細な放射性物質を含んだチリを撒き散らしてしまうので、必要であればHEPAフィルター付のアスベスト工事用の集じん機等が良いかと思います。』という提案を頂きました。

写真は富樫さんたちが試作・テストしている「放射性物質を含むチリやゴミ」を「安全に集じんする」ことを目的とした集じん機。サイクロンを設置することでペール缶に塵を落としフィルターの目詰まりが低減される作業性の良い設計になっているそうです。

また、この集塵機の仕組みを大型にしたシステムをトラックに車載した概念図もあわせて頂きました。

株式会社 雄島試作研究所さん  富樫さん ありがとうございました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
土壌の切削については、仮に表面から5mmの切削でもその度量は1反(10m*100m)あたり5m3となります。(ほぐし率をかけるともっと多なるかとおもいますが。)この量は、だいたい大型のショートボディーのダンプカーの積載量が1台あたり7m3ですので、1回に1反あたり約大型ダンプ1台の表土が切削されると考えられます。農地の上で作業をすることを想定すると、4輪駆動の軽のダンプの上に吸引装置が乗っており、吸引された土壌が入ったドラム缶がフォークリフトで簡単にダンプから積み下ろし出きる構造だとよいような気がします。あるいは、ダンプの荷台そのものがコンテナ代わりになる仕組みでも簡単でよいかもしれません。

表土の切削は、5mmから1cm程度を2、3回程度実施し、表面により近い、放射性物質がより高濃度に吸着している部分を分けて削ります。ブルドーザの排土板のように一回で削らない理由は、高濃度の汚染土壌を下側の汚染されていない土壌に擦り付けないようにすることと、放射線量を計測しながら余分な土壌の削り込みを防止し排出土量を最小限抑えるようコントロールをすることにあります。

最終的には、芝は、ソッドカッターで地面から引きはがされますが、このときは、土壌が上下かき回されることはないので、きれいな状態で、しかも、表面にあった汚染の度合いの強い土壌が除去された状態で作業が可能なのではないかと考えています。

分離された土壌は、さらに、粘土分を分離され、2~3割程度(土質にもよりそうですが・・・)の放射性物質の吸着が激しい土壌と7~8割程度の放射能による汚染を低減化された土壌に分離されます。

分離された土壌の処分方法はいくつか考えらますが、それぞれの条件によって、上下置換する場合や、土地改良の手法で減歩して、管理地を設け、中心部に、濃厚な汚染土壌、その周りに、低汚染土壌、さらに外側を放射線を遮蔽できる厚さのコンクリート擁壁を設置し、その周りに樹木などを植えた緩衝地帯を作ります。また、表面は覆土をし、埋設せずに盛り土方式で管理すると良いのではないでしょうか?こうすることで、将来の埋設土壌による問題の再発生や数十年は続ける必要が生じると思われるモニタリングの手間とコストを非常に大きく低減させることができるのではないかと思います。また地中への埋設コストや作業も減らせるのではないかと思います。
将来のことを考えてよくよくしっかりと考えておく必要がありますが、管理地の面積の設定、緩衝地帯の設置、減歩の割合、色々な調整が必要です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




2011-07-10

芝のファイトレメディエーション(小倉さんすごい!!)

芝ベンチャー 七八企画の小倉さん
芝のファイトレメディエーションの基礎実験の写真を公開して下さいました。
小倉さんが
考案され、普及を進めている
バーチカルカットの芝刈り機(小倉さんのHP上に紹介されています)と
刈込方法の工夫で除草剤を使わない雑草対策をほどこすなどの
の革新的な栽培手法の確立の知見を活かして
より具体的な手法として

●芝の刈込み及び
●バーチカルカットの芝刈り機を使って 
刈込+表層土壌の切削(5mm程度)+残根からの芝の再生
という連続的な作業プロセスを考案して頂きました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

国の研究機関からは、残念ながら速報があまりあがってきません。
大橋さんや小倉さん森先生など多くの人の動きをみていると
実は、日本中には、本当は、まだまだすごい力があるのに
それを引き出す仕組みづくりとそのための努力(あるいは人的リソースが)が
現在の所、不足しているのではないかと感じています。

いずれにしろ、
未耕作の圃場に対する対策手法の確立、
すでに耕起が実施された圃場への対策手法の確立
公共施設や住宅施設への対策
林野・・・・
等々、多様なバリエーションの多様な実践手法の確立と
特に重要なポイントとして
それらの多様な手法を専門家が、多様な地域の条件に合わせて適切に選定し
予算を確保し確実に実施していくことです。

●多様な除染手法の確立は多様な地域の多様な条件をカバーしていくために必要となります。
●一方、基本となる少数の除染手法の選別は、全体をリードしていくためや、予算を検討していくためにも非常に重要な要素となります。

現在は、多様な手法の中から後者を見つけ出すことに主眼が置かれておりもちろんそれは最も重要なことですが、実際に、あらゆる条件を想定し、落とし忘れがないようにすべての土壌を除染していくためには多様性の確保は、対象となる量的には少ないと考えられますが、後者と同等以上に重要な要素となってくるはずです。

このメインストリームと多様性を同等の重みづけでプログラムを構築することは
最終的な経済合理性から考えてもおそらく最も合理的な手法となる思われます。

生態学者の宮脇昭先生は、地域にあわせた主木をベースに、地域に合わせた多様な樹種を密度高く混ぜて植えるという宮脇方式の森づくりを実践されています。宮脇方式の植樹法は、地域の潜在自然植生を調べ、ポット苗を育て、主木となる樹種を中心に、下生え、低木、亜高木、高木など林層を形成する多様な樹種を高い密度で混ぜて植えることで、植物同士の競争によって根のしっかりと張った自然災害にも強い100年かかる本来の森を20年で育てることができます。

単純な方法と多様方法
この両者を並存させることが
本来の自然の知恵です。

除染において、まず、追わなければならないのは、
簡単さや単純さではなく
地域全体を間違いなく除染し、生活や経済活動などの営みを
もとどおり取り戻すことです。

元通り取り戻したうえで、その先、将来や未来にわたって安全が確保されることです。

それまでの全体の時間に渡って考え上で、全体のプログラムを考えることで
最も早く、最も経済的に、地域をとり返すための除染プログラムが出来上がるはずだと考えます。
















2011-06-28

芝を使ったファイトレメディエーションの検討(つづき)

前の記事に関してメールで情報を提供いただきました。
千葉県富里市
有限会社 七八企画
小倉喜光 先生

実は、ティフトン419の話、家内から、ものすごく成長の早い芝があるみたいと話をだいぶ前に聞いていたところWINEP(植物鉄栄養研究会)のブログのコメント欄での森敏先生とのやりとり欄で小倉さんが書き込まれていたところで情報として知りました。

小倉さんが作られているHP、芝生の省力化や無農薬化など写真がいっぱい提供されており、あれこれ長年工夫を積み重ねられてきているのだと内容から推察されます。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~nana8k/

小倉さんからは2通のメールを頂きました。
2つのメールから特に重要と考える情報を紹介します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
>ティフトン419の耐寒ピーク温度は―9℃であるが、冬超えによって翌年には完全にティフトン
419の残根、残茎を除草剤等を使わずに駆除できればいいのであるが、これについては情報がない。

テイフトンは乾燥に弱い。夏場校庭等は芝密度がないので散水しなければ枯れる。
平坦なら表層乾燥気味の春の時期に 高麗芝のように茎が太くなく縦刈りで耕せは成長点が浮き上
り土が乾燥で干上がる。根絶は除草剤否定でも可能でしょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
土壌剥離50mmではなく5mmと言う記載があったが5mmなら簡易に芝剥離が校庭なら
芝刈り感覚可能ですね。土と芝の分離も出来芝残渣のみ集草も可能な範疇です。
別作業で土を余分に除去したいなら浅く耕すような状態mm単位で調整が可能から容易

く、別途集めればよいだけです。

島田コメント:芝を残したまま、芝刈りの感覚で、表土を徐々に除去できるということか?表層に近いほど放射性物質の濃度が高い土壌の場合、薄く、何回も土壌を削って行った方が下層への高濃度の汚染土壌の付着が少なくてよいとかんがえられるので都合が良い。ブルドーザーなどの排土板で押すと、どうしても下の土壌への汚染土壌の擦り付けが心配だが、芝刈りの要領で、表面を刈りこみながら薄く土壌を剥がしていければ排出される土量を最小限に抑制することができる。可能性を感じます。ありがとうございます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ティフトン419なら有機物の脱脂糠で撒いて剥離作業では多少の茎・節が残せ、糠土丸
ごとサイレージで肥料に。1年で3回位のファイトレメディエーションが可能じゃないかな。

耕地では表層校庭みたいに堅くない、ローラー等で多少固めて平にすれば校庭並みに扱
えるでしょう。雑草の問題も除草剤否定(なし)で芝育成、剥離が可能だと判断します。

島田コメント:放射性セシウムが多く含まれるので糠土まるごとサイレージで肥料にというお話は、残念ながら今回の農地の修復では活用できないと考えますが、年間で3回位のファイトレメディエーション(+薄い土壌削り)が、大型の重機などを農地に入れずに可能だと考えられそうです。また、小型の機械で作業ができれば、非常に小さな畑あるいは棚田のようなところ(水田土壌でティフトン419を上手にはやせるかどうかはわかりませんが)までかなりくまなく最小限の土壌排出で除染が可能になるのではないかと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

排出された、芝及び土壌は、水に入れれば芝は浮き、土壌は沈むのでそれほど難しくなく分離できそうです。分離された芝は、かさが多そうですが、分解させて、減量してもよいですし、乾燥させて圧縮・薪上にしてブリケット燃料として集めて、バグファイルター付の焼却炉で燃焼もしくは熱電利用することは技術的に可能です。また、少し時間はかかりますが380℃以下でバイオマスを熱分解できる低温熱分解炉で灰化することも可能だと考えます。
また、水に沈んだ土壌に関しては、HydroWorksさんが取り組んでおられるような、急速凝集分離による粘土分離によって車上等で連続的かつ速やかに放射性セシウムが多く含まれる粘土と分離された粘土分の少ない土壌に現地もしくは現地に近い場所で分離除去することが可能となります。
高濃度の放射性セシウムが含まれる粘土土壌成分については、やはりHydroWorks大橋さんがより安定的な管理ができる固化材を検討しているようなのでその成果を待ちたいと思います。また、別なより手法が現れることも期待しています。

大学や研究機関だけでは、知見は多く集まりますが、経験による閃きとアイデアが十分に集めることができません。様々な研究機関、森先生や小倉さんや大橋さんのような様々な分野の異なる先達がアイデアや手法を交換していくとで、驚くようなアイデアや提案が生まれます。政府においても、様々な提案が生まれるベースとなるようなプラットホームの構築を是非実験等と同時に進めて頂ければありがたいと思います。


2011-06-27

農地の表土除去厚の検討とティフトン419
































まだまだ、検討中なのでメモなのですが・・・・



今考えていることを2,3 書き出しておきます。



①図は、広島大サステナセンターの田中万也講師(地球化学)らが、郡山市など福島県の4カ所の土壌を4月13日に取り、放射性セシウムなどの濃度が深さでどう変わるか調べた図。朝日新聞の記事から転載しました。



原状への復旧が東京電力および国の責任であると考え、コストや手間よりも、まず第一にできるだけ、土壌に広がり残存する放射性物質の量を減らすためには、どのくらいの厚さで土壌の修復を行えばよいのかを考えています。



田中先生らのとってくれたデータは、2.5cmごとの放射性物質(ここではセシウム)の分布ですが、表土5cmといっても、82%が2.5cmまでの土壌に捕捉されているようです。もちろん、土壌の種類や、時間の経過、降下量などいろいろな要素もありそうですが、例えば、このような分布状態で放射性セシウムが捕捉されている土壌では、まず初めに82%の放射性物質が捉えられている2.5cmの土壌を、粘土除去などの手法で放射線量を低減化する処置を行い、さらに第2段で、残りの18%の放射性物質の含まれる土壌の修復を行ってみてはどうでしょうか?



②表土の除去ですが、ソッドカッターという小型の芝生切り機を使うと2cmくらいの厚さまで薄く芝をはがせるようです。仕事は大変ですが、芝が生えてから、一度ローラーで踏んで、畝などの起伏を多少緩やかに緩和して、小型の機械を使い畝などの農地の起伏に合わせて芝をはがす。作業時の被ばく線量が問題だができるだけ、土木工事の視点ではなく、農家の方々の視点で、小型の機械を使って丁寧に作業を行う。



③使用する芝は、洋芝で、成長力と肥料吸収性の高いティフトン419を使えないだろうか?種ではなく、ポット苗や茎で増えるらしく、週1の芝かりが必要なくらい成長力があるよう。http://www.jfa.or.jp/jfa/topics/2010/217/bosyuuyoukou.pdf



薄く剥がせば、下に根や茎の一部が残って、一度植えれば1年間で2回芝をはがすことができそう。ティフトン419の耐寒ピーク温度は―9℃であるが、冬超えによって翌年には完全にティフトン419の残根、残茎を除草剤等を使わずに駆除できればいいのであるが、これについては情報がない。また、日陰では成長が悪いようなので、マルチなどでの対策で補助的に駆除効果を高められないか?場合によっては2回目にはがす直前に、根茎に効く除草剤を使う必要があるかもしれない。



などです。



すこしずついろいろな方法の提案も出てきているので、単一の方法にこだわらずに、出てきたいろいろな方法を上手に組み合わせてより効果的な方法が発見できればよいのではないかと考えます。







2011-06-17

水田のセシウム

東北大 石井慶造先生たちのグループで提示された5mmの表土除去について考えています。

粘土が多いなど土壌の特性がまず第一に考えれれます。

第2は、土壌への浸透は対数曲線のような状態で下に向かって減少していっているのではないかということ。

5ミリ単位くらいの断面のデータがほしいところです。

第3は、水田など、シロカキによって表面に粘土や有機物が集まっている農地の場合、土壌のごくごく表面(数ミリ)に放射性セシウムのほとんどが吸着されているのではないかという仮説

砂質土などでない土壌ならば、たとえ放射性セシウムが5cm程度の深さまで分布していても
表面の5mmなり10mmなりの放射性セシウムが最も濃厚に吸着している土壌を分離して粘土除去などの土壌修復を行い。場合によっては、第二段階で、さらにその下の40mmなり45mmなりの土壌の粘土除去を行うことでかなり高い確率で放射性セシウムを土壌から除去できるのではないかと思えます。

問題は、この非常に薄い表土の剥ぎ取りを、被ばくのない安全な作業で、効率的にどう行うかということが第2のポイントになってきそうです。

あるいは、ここまで厳密な精度は必要がないのではないかという議論も登場してくるかもしれません。

5mmくらいなら、がりがりと削って、湿式のフィルターを取り付けた大きな掃除機で吸い込むような感じでしょうか。

現実性がないと笑われそうなところでもありますが、線量を確実に減らしていくためには、まずはあらゆる方法を考えてみることが大切なのではないかと思います。

既存の作業機械の簡単な改良で使えるいいアイデアはないでしょうか?

2011-06-16

学校グランド土壌からの粘土除去の実験

HydroWoroks大橋さんの実験結果のレポートが届きました。
とても簡単な方法で土壌からの粘土を除去していることがわかります。
水田土壌では、表面に粘土や有機物が多いはずなので、表面土壌を取り除くことで高い効果が得られるかもしれません。
大橋さんは、鉱物が大好きで、自分で、研究をして、粘土の高速凝集沈殿ができる凝集剤と非常にシンプルな混合装置を開発されているそうです。
まだ、圃場を耕していない方は、是非、今後の情報に注意を払い続けてみて下さい。
飯館村でも水田の実験をしたとの報告もあるようなので、農水からの情報の提示があるかもしれません。
土を混ぜると放射性物質を取り除くことがより難しくなるので表面の土だけ剥がして生産を続けるなど打つ手も出てくるのではないかと思います。生産者の方にとっては、非常に難しい判断かもしれないのですが、土壌からの粘土分を除去することで、少なくとも放射性物質を減らすことができるようなので、しっかりと状況を見極めていただければありがたいと思います。

2011-06-15

土壌からの粘土除去5mmでOK?本当?

http://gankooyajifull.blog133.fc2.com/blog-entry-284.html
東北大石井慶造先生、粘土除去でいい結果を出したようです。地表5mmとあります。最初は5cmの間違いではないかとおもいました。本当でしょうか?本当だったら朗報です。でも違ったらがっかりです。どちらでしょうか?


粘土除去による土壌修復 及び 大橋さんとのやりとり

粘土、セシウムで検索をしていたところ

宮城・丸森町、3施設の校庭除染へ 福島第1原発事故

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/06/20110615t13021.htm

というニュース記事を見つけました。

記事の中には、土壌からの粘土除去手法のお話しが出ていました。

同じ手法を独自に開発され、実験も行い、小型のプラント化の準備も行ってる(株)HydroWorksの大橋さんとここ数日メールでやりとりをしております。農地での土壌からの粘土除去に関して、私が何となく感じている部分を書きだしました。

粘土除去が良ければ、農地などでも粘土除去ですべてがうまくいくと考えがちなのですが、そんなに甘くはないような気がしています。その先を、考える上での参考になればと思います。また、HydroWorksさんは、福島県郡山市内のベンチャー企業だそうですが、既に、この手法を取り入れた農地や学校の除染に向けて取り組みの準備をはじめているそうです。先ほど書いたメール紹介します。大橋さんからも実験データの情報を頂きましたが、土壌からの粘土の除去、一定の効果があるようです。


以下私から送った返信

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

大橋さん

実は、直感なのですが

土壌の洗浄では、農地の場合

土壌中の粘土分が多く、大橋さんの図にある地層処分の土量がかなり多くなるのでないかと感じ始めております。

学校のグラウンドの土壌は痩せて、砂も多いので粘土、シルト分との分離がよさそうなのですが、肥えた農地の土壌では

①粒度での分画をどう行うか

②分画のうちどの粒度に、放射性物質が吸着されている粘土がより高密度に分布するのかを調べる必要があると考えています。

実験をしてみないとわからないのですが

芝を使ったファイトレメディエーションは、

粘土除去のプレトリートメントとして

A)有機物の多い土壌を痩せさせ、

B)有機物分の土量を多少なりとも減量し

C)植物への放射性セシウムの取り込みでイオン交換可能なセシウムを土壌中から減少させ

D)植生の根張りの厚みを利用して、表面土壌の、マーキングとして活用し、土壌の除去量を最小化すると共に

E)植生被覆により、塵等の再飛散を防止し

F)芝撤去前に水を撒くことで、作業者の埃の吸い込みによる被ばく可能性を低減化

することが期待されます。

農地の土壌では、なんとなく、この程度までの十分な前処理を行っておかなければ、うまくいかないような気がしております。

一瞬、粘土除去だけでも行けるかなと思ったのですが、そんなに甘くはない気がします。

表土の除去厚が10cm5cmでは、非常に大きな量の違いになるので、最終的な地層処分、数十年という長期の影響までを考えると

粘土除去の前処理をたとえ時間と手間がかかっても丁寧に実施していくことでトータルの影響低減・それらを含めた総合的な処理コストは最も小さくなるように思います。

学校土壌や砂場、砂質の多い土壌では、現状のプロセスで、行けるのではないかと思います。

公園等からはぎとられている土つきの芝を砕いて、水中でかき混ぜ

浮いた根や葉を第一段階で分離し

次に、濁水を固液分離し、粘土・シルト分を凝集沈殿させ

修復土壌と、放射性物質を含むバイオマス及び粘土に分離ができることを示せると

現時点において、対処に困っている自治体や教育施設にとって救いの手となると思われます。

可能であれば、このプロセスで、ある程度のチャレンジと予備実験を積み上げておいてから、農地土壌の修復に乗り出せれば良いと思います。

農地土壌の修復に関しては

高濃度の汚染地域

高濃度汚染地域ひと回り大きい境界領域となる地域

2つが土壌修復を必要とする地域となってきます。

高濃度汚染地域に関しては東電、国が補償をすることになるでしょうが

境界領域となる地域では、ひょっとするとそれぞれの農家それぞれの経営判断で処理が実施されることになるのかもしれません。

こういった地域に関しては、一般事業者による除染事業も誕生してくるかもしれません。この場合に関しても、原状修復の義務がある東京電力及び国が農家の申請によってこの費用が賄われるといったフローを作っておくことが重要です。これらについては、今後議論が積み上がって行くことが必要となります。

とりあえず、思いつくのはこんなところです。

島田敏

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




2011-06-14

前の2つの投稿についての追加情報

① http://www.lab.toho-u.ac.jp/sci/chem/sakutai/research/tjoimi0000001lee-att/tjoimi0000001lu1.pdf
バーミキュライトによる海水中のセシウム除去の提案を見つけました。6月9日付です。元粘土学会会長 山岸先生。水処理の技術開発をされているHydroWorksという会社の大橋さんという方によれば、福島では、バーミキュライトが山でたくさんとれるので、東電の研究所等に提案してきたが採用されなかったとのこと。
②放射性セシウム汚染土壌の修復手法の評価用マトリックスを作成しました。50年もしくは100年の長い時間スケールの軸を組み込んであります。現在検討されている修復手法が、50年後や100年後までの影響を十分に考慮しているかを事前にチェックし、改良方法や手法の組み合わせによる克服が可能かなどを確認するためのツールです。汚染土壌を地中に埋設した場合には、埋設土壌地図などを作成し、定期的なサンプリングなどを実施していくスケジュールの検討も必要となりますし、ミミズなどの土壌生物による耕転の影響についても考慮しなければなりません。ミミズはクソミミズでも冬季に冬眠の為60cm程度はもぐりヨーロッパのオウシュウツリミミズでは1.5~2.4mまでもぐるとのこと、また、ミミズはミミズの消化管を通った細かい土の新しい層を毎年1~5mmずつ地表に積み重ねていくと(ミミズ:渡辺弘之著)とのこと。たとえ地中60cm以下に上下置換したとしても、50年から100年という時間で考えれば、かなりの土壌が土壌微生物によって運搬されることが予想されます。これらについても、この表を作りながら気になりだしました。

2011-06-13

セシウム・粘土 リンク集

セシウム・粘土に関する情報検索を行い
下のリンクを見つけました。

放射能汚染水の浄化にバーミキュライトという粘土を使って下さいとの提案
安価に入手できるバーミキュライトを使うことで、海水中のセシウムの除去が可能である等の提案

http://www.lab.toho-u.ac.jp/sci/chem/sakutai/research/tjoimi0000001lee-att/tjoimi0000001lu1.pdf

株)HydroWorksのおおはしさんとのメールのやりとりで見えてきたこと。

















大橋様


①現在の為の対策(0年)・・・・・・生活が可能な環境のための除染(学校グラウンドなど)


②近い将来のための対策(~5年、~10年程度)・・・・・再飛散の防止、事故収束までの予防的な対策、塵誇りによる内部被ばくの防止対策、風評被害


③持続的な未来に関しての対策(~50年、~100年程度)・・・・・土地利用の遷移、用途の変更、掘削工事に対する問題等に関する考慮、膨大な除去土壌の管理


での 3つの時間軸での除染事業・手法の評価をしておくと良いですね。


対象軸は


コスト:短期的なコスト、100年分のトラブル発生を含んだ長期的なコスト、風評被害の持続による補償コスト


時間:現在の生活を持続もしくは復旧と、生産活動停止期間の生業活動のバランス、速やかな生活環境の復旧


コベネフィット(相乗便益):バイオマス等エネルギー生産と修復の両立、雇用創出と農地・生活空間の修復の両立、他


効果:手法の除染能力、目標とする修復レベルの設定




通常は、


コストや時間、効果



現在、及び近い将来という短期のマトリックスの中で


評価し、


最適値(妥協点)で事業を計画しますが



複合災害復旧


減衰までの時間が10半減期で考えれば300年間ある汚染物質の処理に関しては


100年単位で考える持続的な未来(サスティナビリティー)への軸が


現実的な問題として必要になってきます。


これらの総合評価の欠損点を複数の手法で補完しながら


プロセスを組み立て


クリティカルパスを発見し


速やかに


実施にとりかかる


必要があるのでないかと考えます。


島田敏





2011-06-07

放射性セシウムのファイトレメディエーションに関するリンク (追加)

日本土壌肥料学会の原発関連の情報発信が一つの区切りとなったようです。




原発事故関連情報(7):農業環境における放射能汚染の低減化に関する提言 (日本土壌肥料学会)
http://jssspn.jp/info/nuclear/7.html

原発事故関連情報(6):森林生態系における放射性セシウム(Cs)の動態とキノコへの移行(日本土壌肥料学会)

日本土壌肥料学会からの速報性のある情報提供は非常に力になりました。
今後共、放射能汚染の低減化に向けた様々なプロセス提案や解析といった
2nd STAGEでの取組の動きが生まれることを強く期待しております。

お疲れ様でした。
また宜しくお願いします。

2011-06-02

農地のセシウム除去(たたき台2)

























芝(牧草)を使った放射性セシウム汚染土壌の修復手法の


たたき台2(ステップアップ版)です。


放射性セシウムの土壌中での動態を、


①雲母結合セシウム


②イオン交換体セシウム


③有機体セシウム


の3つにわけて考え、


第1段階で有機体及びイオン交換体の放射性セシウムを芝や牧草を使った


施肥コントロール+イオン交換型のファイトレメディエーションで取り除きます。


ファイトレメディエーションは、地上部刈取り方式で、


地上部の成長を活用して数回刈り取り、


土壌中のセシウムを植物の成長力を活用して吸い上げを促進させます。


第2段階で、できるだけセシウムを植物が吸い上げた後、


芝や牧草の根部を、表土と一緒にはぎとります。


これによって、地表から5cm程度までの土壌を完全に農地から除去し、


その農地を放射性セシウムフリーの土壌に修復します。


刈り取ったバイオマスと表土の処理ですが、


刈り芝や、高圧洗浄されたバイオマスは、乾燥され、


排ガスからの放射性セシウムが再飛散しないと考えられているバグフィルター付きの焼却炉、もしくは、バイオマス燃焼発電装置等で燃焼し


灰化による減量化もしくは、エネルギー回収+灰化による減量化を行います。


残った灰については、放射性廃棄物として管理します。


これについては、国が責任を持って管理します。


芝や牧草の根から高圧洗浄によって分離された土壌は、


イオン交換体や有機体の放射性セシウムの割合が低下し、


雲母結合体の放射性セシウムの割合が高くなっていると考えられます。


この土壌を、水中で、よく撹拌しそのまま放置すると、


下から、比重の重いより大きな鉱物から順に重力沈殿し、


田んぼのシロカキ後の状態のように、


表面に粒子が小さく沈むのに時間がかかる粘土や


重量の軽い有機物が上部により多く集まります。


この、上部の粘土及び有機物を


バキューム吸引器のようなもので吸い上げると、


のこった土壌には、粘土分が少なくなると考えられます。


この作業を2~3回繰り返すと


かなりの部分の有機物と粘土成分が除去されると考えられます。


(仮説1)


使用した水は、ゼオライトなどでイオン交換しながら、


基本的には再利用して利用しますが、


水中に放射性セシウムが溶出しなければ、


無理にゼオライト等は使用しません。


放射性セシウムが濃縮された粘土に関しては、


かなり減量化されていると予想されますが、


さらなる減量・濃縮手法を今後検討して、


管理する必要のある量をより少なくし、


焼却灰同様に、放射性廃棄物として


国が責任をもって全量管理します。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


とりあえず、(たたき台2)で、このような提案を考えてみました。


いくつか実験をしないとわからない部分があるのですが、


情報を集めた中で考えつく理屈を積み上げて考えてみました。




あっているといいのですが・・・・。


ちなみに、


処理する土壌量が莫大であると考えられるため、


処理量が増えれば増えるほどコストが嵩んでいくことになる


特殊な資材等を


基本的に必要としないところが特徴です。


(うまくいった場合にはですが)





芝を使う場合の短所と長所ですが、


短所は


芝生の栽培は、化学肥料を多く使い土が痩せるので、


回復に時間がかかるので


農家の人にとってはあまり好まれなさそうなところです。


反対にその問題を長所としてとらえれば、




放射性セシウムが、


団粒性やイオン交換性に欠かせない


有機物や粘土鉱物に補足されているということ。


芝は肥料吸収性が良いので


土の肥料分を減らし、有機物を減らしてくれるので


放射性セシウムの除去には向いていると考えることもできます。




豊かな土壌は表層部の犠牲によって


下層部の土壌を守っていると捉えることで、


表層部の土壌を捨てる勇気と決断を持っていただければ


ありがたいと思います。


最後に、芝の長所ですが、


木材の主成分の一つであるリグニンを多く含み


腐りにくいという特徴があります。


牧草などに比べて分解しづらいところがありますが、


リグニンが多いというこの特性を活用して、


乾燥物を圧縮して、ブリケット(丸太状の圧縮物)にして、嵩をとらず、


カロリーを高くした燃料状になれば発電用の燃料になると期待しています。


(放射性物質で汚染された廃木材の粉砕物と


混ぜ合わせてみてもよいかもしれません)





燃料量として使えれば、


バイオマスエネルギーとしての再生利用の一つとしても


可能性が開けてきます。


実験しましょう。




そして、だめだったら、さらなる方法を考えましょう!!



また、続きを考えていきたいと思います。


島田敏





















































ソーラバイク+非常電源プロジェクト着々と進行中!!




















じわじわと続けているソーラバイク+非常電源プロジェクト
着々と進行中~です!!
ソーラーバイク担当、瀬尾泰三商店 瀬尾君(写真手前)が
地震で壊れたウインカーのスイッチとテール
ランプ、ウインカーを省エネLEDに入れ替えています。

残るは、バイク連結部とリヤカー後方の保安装置の設置
バッテリーカバー兼荷台補助シートは、
飯山木工所 飯山君が担当
さらに、その上に篠崎畳店 篠崎栄一君の 畳が設置される予定です。
(もちろん人をリヤカーに乗せて公道は走れませんが、イベントの際などに活躍します)
写真後ろ左は斎藤塗装 斎藤君です。

いろいろできる商工会
次は、いったい何が起きるのか!!

下の写真
試しに仮設置したソーラバイクで
楽しそうに走る事務局 吹野氏
とても非常電源を引いている風には思えません。

近直、中学校での教育活動用に活用がスタートすることになりそうです。
これからヨロシク!!












2011-05-31

農水省へ提案

農水省へ提案 送ってみました!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
先日、芝による農地からの放射性セシウムの除去と表土の除去について提案しました。汚染土壌の放射性セシウムは、イオン交換体、有機体、雲母結合体の3つに大きく分けられるようです。このうち、イオン交換体と有機体の2つが時間と共に雲母結合体に移行して、徐々にイオン交換と植物によるファイト
レメディエーションでは取り除くことが難しくなってきます。そのため、イオン交換やファイトレメディエーションはできるだけ速やかに実施する必要があります。
k不足でのNP施肥による芝の栽培、刈込後の土壌のようにイオン交換とファイトレメディエーションを同時に実施した場合、剥ぎ取り後の土壌は雲母結合体の割合がより高くなっていると考えます。そこで、その土壌をはがした芝から水洗い除去し、一定量が溜まった後、撹拌し重力沈降させることで、放射性セシウムが主に吸着している雲母を含む粘土分とその他のより大きな粒子に沈降分離できるのではかというのがアイデアです。植物鉄栄養研究会というHPのブログで雲母と粘土についてのお話を読み重力沈降を思いつきました。同様の方法が効果があるようでしたら、水田などでも、代掻き後の表面の粘土分を除去することで放射性セシウム除去率を高めることが可能かもしれません。http://moribin.blog114.fc2.com/blog-entry-1111.html#comment353 この情報からヒントを得ました。また、コメント欄で議論をさせていただきました。簡単な実験で効果の有無は確認できると思いますので、研究機関での調査の中で実験していただけるとありがたいです。また、同じように色々なアイデアを持っている人もいるかもしれませんので、是非、実験結果の情報は随時公開して頂き、オールジャパンで取り組める体制を整備してみて下さい。よろしくお願いします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2011-05-30

http://moribin.blog114.fc2.com/ 植物鉄栄養研究会のブログに
”提案10: セシウム137(Cs137)汚染土壌から雲母を選別する方法を開発せよ”
という記事が載っていました。
セシウム137による汚染土壌の土壌鉱物のどの部位にセシウム137が結合しているのか、粒径と鉱物にわけてフィルムに感光させたラジオオートグラフが紹介されています。

今まで、土壌鉱物との強固な結合と捉えていたターゲットがより明瞭に見えつつあります。
土壌関係の研究者の方々に、福島の土壌を使って、同じような分析を複数してもらえば、同じようにターゲットが明確化できてきそうです。
イオン交換も含めたファイトレンディエーション後の土壌粒子の液相での分散とふるい分けでもかなり減量化ができそうです。
もちろんそれでも現実的プロセスとはいえませんが、
”土壌に強固に結びついた放射性セシウムは除去できない”
という考え方から
手間はかかるがこうすれば除去できる”
という手法が、
複数できてくることにより、
少しずつ突破口もひらけてくれるのではないかと思います。
同様の手法での分画どなたか宜しくお願いします。

2011-05-28

5月30日(月) 東大でシンポの情報


5月30日(月)
東大でシンポの情報を発見しました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
趣旨:
東日本大震災に伴う福島原発事故では放射性セシウムで汚染された土壌の修復が急務の解決課題です。この課題を考える上で重要なのは、2μm 以下と定義される粘土粒子とセシウムの吸着・脱着特性、およびセシウムを吸着した粘土の移動です。本セミナーは、粘土表面科学の権威である Cliff Johnston 教授(アメリカパデュー大学;元アメリカ粘土学会長)の来日にあわせて開催する特別セミナーです。この問題に関心のある方の参加を歓迎します。(呼びかけ責任者:溝口勝@農学国際専攻)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
行って聴いてきたいところですが、予定あり。通訳なしとのこと。残念ながら私の能力では無理。

2011-05-25

日本土壌肥料学会への質問でわかったこと

日本土壌肥料学会事務局御中で質問しいくつか知見を頂きました。

以下の通り(抜粋)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

質問)

畑地への早期の対応として、高濃度の汚染地域に対しては根張りのよい芝や牧草を播種して、上部の刈り取りの繰り返しと、最終的に芝切り機械のようなものを使って、根付きで表層土壌を丸ごと除去することを考えました。これによって、放射性セシウムの再飛散と、引きはがし土壌の最小化、引きはがし時に非汚染土壌と汚染土壌の混合を低減できると考えました。

その後の、土壌とバイオマスの処理ですが、①バイオマス・土壌を乾燥後、振動篩で分離し、環境省で福島県内に設置予定の放射性物質の再飛散が100%抑えられる焼却施設で、焼却減量化し、②土壌に関しては、集積し管理するか、さらに異なる方法でセシウムの除去を行うという流れです。

最後のさらに異なる方法でセシウムの除去の方法として、炭化装置を応用して、バイオマスと土壌、石灰を混合して炭化を行い、土壌中の鉱物に強固に結合した放射性セシウムを還元状態にしてガス化させ排気し、排気後、再燃焼させ、酸化物を湿式のスクラバーで回収することはできないかと考えてみました。このような処理の方法で最終的に土壌から除去が困難になったセシウムを除去できるのか実はよくわからないのですが、土壌肥料学会の先生方の中に、知見をお持ちの先生もいらっしゃるのではないかと思い、思い切って書いてみました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

回答)

土壌粒子(粘土鉱物)に取り込まれた放射性Csを溶離・除去することは大変難しく、強い酸性状態でも粘土粒子に取り込まれたCsはほとんど溶出しません。高温溶解で放射性Csの一部は揮散すると思いますが、他の元素も揮散し処理が難しくなるのではないでしょうか。バイオマス中Csは、450℃以上に加熱すると揮散することが知られていますので、燃焼減容のためには温度の調整が必要となります。確かに一つの策として揮散した後に捕集する方法もあると思いますが、燃焼のコスト、灰化時の不燃焼物のことを考えると、なかなか難しいように思います。それよりは発酵により溶脱した放射性Csを吸着剤に濃縮したほうが効率的と思います。発酵による検討については、試験研究機関でも進めているようです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

質問に快く答えて頂いた日本土壌肥料学会の先生方ありがとうございます。