先ほど七八企画小倉さんからメールを頂きました。
僕たちは一人ひとりの人間があつまって社会を作り上げた。一人ひとりの人間があつまれば会社もできる。一人ひとりが本気で脱温暖化に目覚めたら、本気で脱温暖化に取り組む社会が生まれ、本気で脱温暖化に取り組む企業も生まれてくる。今僕が何がやれれるのか、本気で考えて、本気で取り組んでみよう。僕はメタン発酵から始まった。
先ほど七八企画小倉さんからメールを頂きました。


まだまだ、検討中なのでメモなのですが・・・・
今考えていることを2,3 書き出しておきます。
①図は、広島大サステナセンターの田中万也講師(地球化学)らが、郡山市など福島県の4カ所の土壌を4月13日に取り、放射性セシウムなどの濃度が深さでどう変わるか調べた図。朝日新聞の記事から転載しました。
原状への復旧が東京電力および国の責任であると考え、コストや手間よりも、まず第一にできるだけ、土壌に広がり残存する放射性物質の量を減らすためには、どのくらいの厚さで土壌の修復を行えばよいのかを考えています。
田中先生らのとってくれたデータは、2.5cmごとの放射性物質(ここではセシウム)の分布ですが、表土5cmといっても、82%が2.5cmまでの土壌に捕捉されているようです。もちろん、土壌の種類や、時間の経過、降下量などいろいろな要素もありそうですが、例えば、このような分布状態で放射性セシウムが捕捉されている土壌では、まず初めに82%の放射性物質が捉えられている2.5cmの土壌を、粘土除去などの手法で放射線量を低減化する処置を行い、さらに第2段で、残りの18%の放射性物質の含まれる土壌の修復を行ってみてはどうでしょうか?
②表土の除去ですが、ソッドカッターという小型の芝生切り機を使うと2cmくらいの厚さまで薄く芝をはがせるようです。仕事は大変ですが、芝が生えてから、一度ローラーで踏んで、畝などの起伏を多少緩やかに緩和して、小型の機械を使い畝などの農地の起伏に合わせて芝をはがす。作業時の被ばく線量が問題だができるだけ、土木工事の視点ではなく、農家の方々の視点で、小型の機械を使って丁寧に作業を行う。
③使用する芝は、洋芝で、成長力と肥料吸収性の高いティフトン419を使えないだろうか?種ではなく、ポット苗や茎で増えるらしく、週1の芝かりが必要なくらい成長力があるよう。http://www.jfa.or.jp/jfa/topics/2010/217/bosyuuyoukou.pdf
薄く剥がせば、下に根や茎の一部が残って、一度植えれば1年間で2回芝をはがすことができそう。ティフトン419の耐寒ピーク温度は―9℃であるが、冬超えによって翌年には完全にティフトン419の残根、残茎を除草剤等を使わずに駆除できればいいのであるが、これについては情報がない。また、日陰では成長が悪いようなので、マルチなどでの対策で補助的に駆除効果を高められないか?場合によっては2回目にはがす直前に、根茎に効く除草剤を使う必要があるかもしれない。
などです。
すこしずついろいろな方法の提案も出てきているので、単一の方法にこだわらずに、出てきたいろいろな方法を上手に組み合わせてより効果的な方法が発見できればよいのではないかと考えます。
粘土、セシウムで検索をしていたところ
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/06/20110615t13021.htm
というニュース記事を見つけました。
記事の中には、土壌からの粘土除去手法のお話しが出ていました。
同じ手法を独自に開発され、実験も行い、小型のプラント化の準備も行ってる(株)HydroWorksの大橋さんとここ数日メールでやりとりをしております。農地での土壌からの粘土除去に関して、私が何となく感じている部分を書きだしました。
粘土除去が良ければ、農地などでも粘土除去ですべてがうまくいくと考えがちなのですが、そんなに甘くはないような気がしています。その先を、考える上での参考になればと思います。また、HydroWorksさんは、福島県郡山市内のベンチャー企業だそうですが、既に、この手法を取り入れた農地や学校の除染に向けて取り組みの準備をはじめているそうです。先ほど書いたメール紹介します。大橋さんからも実験データの情報を頂きましたが、土壌からの粘土の除去、一定の効果があるようです。
以下私から送った返信
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大橋さん
実は、直感なのですが
土壌の洗浄では、農地の場合
土壌中の粘土分が多く、大橋さんの図にある地層処分の土量がかなり多くなるのでないかと感じ始めております。
学校のグラウンドの土壌は痩せて、砂も多いので粘土、シルト分との分離がよさそうなのですが、肥えた農地の土壌では
①粒度での分画をどう行うか
②分画のうちどの粒度に、放射性物質が吸着されている粘土がより高密度に分布するのかを調べる必要があると考えています。
実験をしてみないとわからないのですが
芝を使ったファイトレメディエーションは、
粘土除去のプレトリートメントとして
A)有機物の多い土壌を痩せさせ、
B)有機物分の土量を多少なりとも減量し
C)植物への放射性セシウムの取り込みでイオン交換可能なセシウムを土壌中から減少させ
D)植生の根張りの厚みを利用して、表面土壌の、マーキングとして活用し、土壌の除去量を最小化すると共に
E)植生被覆により、塵等の再飛散を防止し
F)芝撤去前に水を撒くことで、作業者の埃の吸い込みによる被ばく可能性を低減化
することが期待されます。
農地の土壌では、なんとなく、この程度までの十分な前処理を行っておかなければ、うまくいかないような気がしております。
粘土除去の前処理をたとえ時間と手間がかかっても丁寧に実施していくことでトータルの影響低減・それらを含めた総合的な処理コストは最も小さくなるように思います。
浮いた根や葉を第一段階で分離し
次に、濁水を固液分離し、粘土・シルト分を凝集沈殿させ
修復土壌と、放射性物質を含むバイオマス及び粘土に分離ができることを示せると
農地土壌の修復に関しては
① 高濃度の汚染地域
② 高濃度汚染地域ひと回り大きい境界領域となる地域
の2つが土壌修復を必要とする地域となってきます。
高濃度汚染地域に関しては東電、国が補償をすることになるでしょうが
境界領域となる地域では、ひょっとするとそれぞれの農家それぞれの経営判断で処理が実施されることになるのかもしれません。
こういった地域に関しては、一般事業者による除染事業も誕生してくるかもしれません。この場合に関しても、原状修復の義務がある東京電力及び国が農家の申請によってこの費用が賄われるといったフローを作っておくことが重要です。これらについては、今後議論が積み上がって行くことが必要となります。
とりあえず、思いつくのはこんなところです。
島田敏
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大橋様
①現在の為の対策(0年)・・・・・・生活が可能な環境のための除染(学校グラウンドなど)
②近い将来のための対策(~5年、~10年程度)・・・・・再飛散の防止、事故収束までの予防的な対策、塵誇りによる内部被ばくの防止対策、風評被害
③持続的な未来に関しての対策(~50年、~100年程度)・・・・・土地利用の遷移、用途の変更、掘削工事に対する問題等に関する考慮、膨大な除去土壌の管理
での 3つの時間軸での除染事業・手法の評価をしておくと良いですね。
対象軸は
コスト:短期的なコスト、100年分のトラブル発生を含んだ長期的なコスト、風評被害の持続による補償コスト
時間:現在の生活を持続もしくは復旧と、生産活動停止期間の生業活動のバランス、速やかな生活環境の復旧
コベネフィット(相乗便益):バイオマス等エネルギー生産と修復の両立、雇用創出と農地・生活空間の修復の両立、他
効果:手法の除染能力、目標とする修復レベルの設定
通常は、
コストや時間、効果
*
現在、及び近い将来という短期のマトリックスの中で
評価し、
最適値(妥協点)で事業を計画しますが
複合災害復旧
減衰までの時間が10半減期で考えれば300年間ある汚染物質の処理に関しては
100年単位で考える持続的な未来(サスティナビリティー)への軸が
現実的な問題として必要になってきます。
これらの総合評価の欠損点を複数の手法で補完しながら
プロセスを組み立て
クリティカルパスを発見し
速やかに
実施にとりかかる
必要があるのでないかと考えます。
島田敏

日本土壌肥料学会事務局御中で質問しいくつか知見を頂きました。
以下の通り(抜粋)
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質問)
畑地への早期の対応として、高濃度の汚染地域に対しては根張りのよい芝や牧草を播種して、上部の刈り取りの繰り返しと、最終的に芝切り機械のようなものを使って、根付きで表層土壌を丸ごと除去することを考えました。これによって、放射性セシウムの再飛散と、引きはがし土壌の最小化、引きはがし時に非汚染土壌と汚染土壌の混合を低減できると考えました。
その後の、土壌とバイオマスの処理ですが、①バイオマス・土壌を乾燥後、振動篩で分離し、環境省で福島県内に設置予定の放射性物質の再飛散が100%抑えられる焼却施設で、焼却減量化し、②土壌に関しては、集積し管理するか、さらに異なる方法でセシウムの除去を行うという流れです。
最後のさらに異なる方法でセシウムの除去の方法として、炭化装置を応用して、バイオマスと土壌、石灰を混合して炭化を行い、土壌中の鉱物に強固に結合した放射性セシウムを還元状態にしてガス化させ排気し、排気後、再燃焼させ、酸化物を湿式のスクラバーで回収することはできないかと考えてみました。このような処理の方法で最終的に土壌から除去が困難になったセシウムを除去できるのか実はよくわからないのですが、土壌肥料学会の先生方の中に、知見をお持ちの先生もいらっしゃるのではないかと思い、思い切って書いてみました。
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回答)
土壌粒子(粘土鉱物)に取り込まれた放射性Csを溶離・除去することは大変難しく、強い酸性状態でも粘土粒子に取り込まれたCsはほとんど溶出しません。高温溶解で放射性Csの一部は揮散すると思いますが、他の元素も揮散し処理が難しくなるのではないでしょうか。バイオマス中Csは、450℃以上に加熱すると揮散することが知られていますので、燃焼減容のためには温度の調整が必要となります。確かに一つの策として揮散した後に捕集する方法もあると思いますが、燃焼のコスト、灰化時の不燃焼物のことを考えると、なかなか難しいように思います。それよりは発酵により溶脱した放射性Csを吸着剤に濃縮したほうが効率的と思います。発酵による検討については、試験研究機関でも進めているようです。
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質問に快く答えて頂いた日本土壌肥料学会の先生方ありがとうございます。