七八企画 小倉さんから
白河市 小峰公園での芝の深刈り+サッチ除去についての情報を寄せて頂きました。
http://kennan-genki.furusatokaiki.com/siba_jyosenn.htm
(NPO法人 白河ふるさと回帰支援センター 福島県県南被災地復興情報 HP)
深刈り方式については 造園式芝生除染・更新工法という名称が提案されていますが、
芝刈り+サッチ除去+表土〇〇mm、〇〇cm除去といった表現で提示された方が、
作業内容がよく見えて
意外とわかりやすいかもしれません。
白河市 小峰公園の作業では、
1.63μSV/h →0.36μSV/h(芝生刈込後)→0.23μSV/h(サッチ層除去)
ということですから仕組みに従って作業を実施し
効果的に線量低下に成功しているようです。
芝の深刈り手法については
芝草学会の緊急集会でも、近藤先生が、
まだ確定された手法ではなく、
改良を続ける必要があるとのことお話をしてくれました。
今後、議論が必要となってくるところは、
〇表土の切削厚をどう決めるのか
〇深刈り後の線量変化の観察
(芝がどの程度、残存しているセシウムを吸い上げるのか)と
継続管理の手法の確立
〇芝生再生時における雑草処理対策の検討 などです。
これらについては様々な専門家の人達にいろいろな実験をしてもらう必要がある所です。
小倉さんの実験の報告を基に、このブログで以前に提示した手法は
●表土を5mm~1cm程度まで縦刈りの芝刈り機械で薄く切削し、
●目土は行わず、芝の残存部を大くとり
●数週間~1か月程度で速やかに芝を再生させ
●芝生再生後に同様の切削をさらに1~2回程度繰り返す
という提案でした。
現実的なお話としては、
できるだけ作業を1回で完了させたいというところもあるので
切削厚を多くして
比較的大がかりになりますが
1回方式で作業を済ませることが主に選択されているようですが
日常管理の延長線上に近い比較的簡易な作業を複数回実施することで
段階的に除染を進めていくというような
手法についても
可能な限り
比較検討をしてもらいたいと思います。
複数回切削のメリットは、
〇芝生再生の速さと
〇芝生再生後の雑草管理のしやすさ
などがあげられます。
また、
1回切削時に切削した表土やサッチを取り残すと
あまり線量が低下しないという失敗も発生しそうなので
〇複数回の切削ではそういったリスクを減少させることが期待できます。
これについては、
1回切削でも、
しっかりとスイーパーなどで切削土を吸い上げれば
問題はなくなると考えられますので
1回切削での実施の場合には作業の中にスイーパーを導入する
ということしっかりと組み込んでいくことを
マニュアル化していくことが良いのではないかと思います。
芝草学会の緊急集会では、
緑の実践家・専門家の方々様々なアイデアを提案して欲しい と
近藤先生がメッセージを出してましたので
こういった視点も取り入れられ、
比較実験検証され、
良好なものが広がっていくよう提案していこうと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿