2006-11-17

バイオマスアジアワークショップに行ってきました。

15日バイオマスアジアワークショップに行ってきました。冒頭、東大の小宮山先生が、小宮山先生が提唱してきたヴィジョン2050について、熱く語っていました。ヴィジョン2050は、2050年までにエネルギー消費を現在の1/3にし、再生可能エネルギー等の非化石エネルギーの生産を現在エネルギー消費の30%まで増加させると、実質的には2050年には、再生可能エネルギーのエネルギー消費の90%に達するという考え方でした。その後、徐々に、原子力起源のエネルギーを、太陽エネルギー起源の再生可能エネルギーに置換していくことも視野に入れることも考えられるのではないか。と述べられていました。 専門家の方たちに言うと、色々と、意見も言われそうだがとことわっていましたが、大目標としてこの数字を達成することを目標とすることで、世界中の全人口が、現代のこれまでの科学技術等の正(正と負の内の)の側面(財産)を享受した上で、持続可能な発展を続けるための基盤が見えてくる。といった内容を話されていました。 今回の、バイオマスアジアの中では、前回のワークショップと異なり、バイオマスのアジア地域(特に日本との関係で)での利用について、各国が、自国で生産した余剰分については輸出を検討できるという点をしっかり強調している点でした。この点で、各国内部でのバイオマスの政策的な位置づけが前回よりもよりより明確になりつつあるのかなという印象を受けました。 また、アジア地域での地産地消という発展の方向性の話もありましたが、バイオマスに関しては、エネルギーのみならず石油化学製品の代替マテリアルとしての側面も大いにあるため、社会システムが変わっていく中で、再生可能マテリアルの物質循環としてアジアでの地産地消という大きな考え方も必要かなと感じました。 小宮山先生の、ヴィジョン2050については、勉強不足で知らなかったのですが、考え方で共通している部分は多いなと思い書いてみました。