2008-01-19

低炭素社会づくりへの意見

低炭素社会への意見はそれぞれ人さまざまだろう・・・!

あまり時間もなく、専門家でもないが、太鼓をたたいて考え続けていくしかないだろう・・・・!
短い時間でしたが、僕はこう考えました・・・・。

理念
 理念は、理想であり目標であり道筋である。また、困難な局面に差しあたった時、常に立ちかえる重要な指導者である。論点整理のスライドにおいて低炭素社会の基本理念の構築はより簡略化され、具体的な目標設定はなされているが、現状から未来にかけての縦軸、低炭素社会という概念の広がり、低炭素社会の理念を貫く精神については、十分な議論が必要と考える。特に、低炭素社会の概念は、本来、私たち人類社会全体が取り組みを必要とする課題として国際的に提案できる概念であるはずが、基本理念が、より具体化してしまったため、奥行が委縮し、国際的理念が国内化し、論点整理全体がドメスティックになってしまった気がする。是非、以下の論点を考慮し、低炭素社会を国際的な理念として世界に提示し、その先進の具体的事例として日本が取り組みを始めるという方向性で世界に主張して頂きたい。また、一方で、日本国内に対しては、低炭素社会の概念に関して、さらにその本質に肉迫していくことで、これまで実際に行われてきた様々な先進的な多くの取り組みと低炭素社会づくりの取り組みとの間の差異を明瞭にし、ポイントを絞った再調整によって社会全体の最適化を行っていくことで、連続的にかつ、速やかに低炭素社会への移行が加速化されるよう配慮していくことがより効果的な結果を生み出すと考える。以下に、低炭素社会の理念を作る上で重要なポイントを示す。
① 低炭素社会づくりは、私達人類に与えられた、地球温暖化の影響を最小限に食い止め、さらに、その先の、有限な地球環境の中で、地球全体の住民が相互に強調し、人類全体の繁栄を持続させる唯一の手段である。
② また、低炭素社会をつくることは、私たち人類に突きつけられた、気候変動や、化石燃料社会の発生させた様々な問題を解決することであると同時に、大量生産大量消費社会の発生させた数多くの弊害を同時に解決する手段である。
③ 特に、途上国のみならず、先進国の抱える、雇用、教育、福祉に関する数多くの問題を根本的に解決可能な選択肢を生み出す可能性を数多く有しているため、発展途上国、先進諸国が共通に目指す将来の目標として低炭素社会は位置づけることができることが最大の特徴である。
④ 低炭素社会において、重要な要素は、個々人の持続可能性に関しての目覚めである。
⑤ 持続可能性の概念は、個人の体の中から、世界全体の持続可能性に至るまで幅広く適応可能な概念である。
⑥ それらの認識の深まりと広がりが、単独では存在し得ない私たち人間が、外界の環境や他者と、どう調和して生きていくのかを教えてくれる。
⑦ 同時により多くの人が、持続可能性という概念に、はっきりとした価値を見出して行くことで、それらの人から構成される世界全体とそれぞれの社会それ自体が、自律的に安定性を生み出していく。これは、持続可能性という概念には、それ自体に、自らを律していくという概念が内包されているからである。
⑧ 低炭素社会という概念は、言葉の上では、単に、一つの化石燃料の消費を抑えた社会という枠組みにとられ易い。
⑨ しかし、むしろ産業革命以降の化石燃料消費社会や大量消費社会など、数百年から数千年単位での人間と自然や社会そのものとのかかわり方の在り方自体の変化までをも内包する大掛かりなパラダイムそのものとして位置づけることが、より低炭素社会の本質を明瞭に引き出し得る。
⑩ 低炭素社会の概念については、今後、さらに産業革命以降現代までの私たちの歩んできた社会の本質といったい何が違うのかを、さらにしっかりと比較研究していくことが大切である。
⑪ 特に、それらの比較が、低炭素パラダイムに私たちが向かうための重要な足掛かりとなっていくからである。

手法
低炭素社会づくりは前述したとおり、パラダイムの転換である。私たちは、数世代にまたがってこれらの事業を成し遂げることを宣言し、取り組んでいく。世代を超える取り組みの中で、私たちは、低炭素社会の理念(=魂)を教育を通して、私たち自らと、次の世代に伝える必要がある。そのような点でも、是非、私たちは、子供たちに伝えるべき言葉を理念として低炭素社会の基本理念として掲げたい。それらの基本的理念を作ることを前提として、教育の中で以下の取り組みを行っていく必要がある。
⑫ 今後40年以上の期間をかけて、世代間に渡る長期の時間をかけて低炭素社会を作っていく上で、教育は最も時間と私たちのエネルギーを注ぎ込まなければならない分野である。
⑬ 基礎教育における、ゴミの分別、資源の有効利用、自然エネルギーの利用技術の習得、気候変動、温暖化の理解と知識の充実、持続可能性に関する教育など、基本と知識と家庭や日々の生活を行っていく上で必要となっていく経験や知識の教育
⑭ 専門教育における太陽光発電や太陽熱利用、住宅断熱技術、農業の環境適応策、バイオマス利用技術、エコビジネスやエコプロダクツの利用、国際協力、相互理解の教育など低炭素社会において職業として必要となる知識や経験のような教育

より大きな枠組みと概念と時間軸において低炭素社会を位置づけていくことで、基本理念や教育のような植物でいえば木の幹となって社会全体を支えていく最も重要な器官をつくりあげることに十分な時間と労力をかければかけるほどより低炭素社会という巨大な樹木がしっかりと生い茂っていくことが理解できるものと考える。地面から吸い上げる栄養が替われば、その土壌に育つ樹木もおのずと違ってくる。私たちは、低炭素社会のヴィジョンをつくりあげると同時にヴィジョンを生み出す理念とそのことを社会を構成する一人ひとりに正確にかつ確実に伝えて行くことの重要性をより強く認識しなければならない。それによって一つの芽生えは、数十億にも広がり世界全体に広がっていく。私たち日本人は、そのような低炭素社会の概念を世界に提示できることを誇りに思いたい。
是非、よりよい結果が得られるようより議論を深め、繰り返し繰り返しこの問題に取り組んで頂きたい。