2011-10-04

報告 日本芝草学会の緊急集会 

日本芝草学会の緊急集会
「放射性物質による芝生地、緑地の汚染のメカニズムと除染対策について」
(2011年9月30日 福島テルサ)
に行ってきました。


写真は郡山市の逢瀬公園にて撮影したもの。七八企画小倉さんの芝刈り機の大型版の機械といった感じのバーチカルカット形のフィールド切削機です。今回の発表は、逢瀬公園で実施された公園緑地(特に芝地)の除染の実験及び事業に関する取り組みを中心に、汚染メカニズム、家庭での除染(特に緑地を中心に)等に関しての報告です。また、緊急集会ということで、緑に関わる様々な専門家の方々に、知恵を出しあい緑の命を守りながら進める現実的かつ合理的な手法の提案をお願いするための集会でもありました。
この集会では、実際に緑地の除染事業に取り組まれた関係者の方や実験を計画された研究者・調査機関の方がたともお会いすることができ、たくさんの貴重な情報もご提供いただきました。

発表では、芝地の断面における放射性セシウムの実際の分布の状況や、芝の根・茎・葉における放射性セシウムの分布などがオートラジオグラフという手法で撮影されたものを提示していただけ深さごとの放射性セシウムの分布を具体的に目で見て理解することができました。

また、逢瀬公園の茂木さんの発表では、実験及び除染事業に実際に使った機械類や費用の積算額、除染効果と問題点などを公園管理者という立場から現実的かつ総合的な視点からご紹介いただけました。

当日発表されたスライドが、日本芝草学会のHPからダウンロードできるそうです。ぜひ皆さんご覧ください。


http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsts/events/110930fukushima.htm