メタン発酵の研究とは別に、20年ほど前、大学生(4年生か研究生の頃)時代、「野菜探検隊・・・・・」という本を読んだ。その中では、緑健農法といってサバイバル農法・原産地農法という農法があることを知った。今では、甘い、ハウスみかんなどは、ほとんどこの農法の考えが採用されていると思う。
こんな話を書くのは、昨日、本屋で、永田農法の本を20年ぶりに見つけたからだ。この本によると、永田農法では、ほとんど水を与えずに、ある程度、植物が、本来、原産地の過酷な環境においてなんとか生き残るために持っていた生命力を引き出し、もう限界というときに、必要な量の水と肥料を液肥として供給することで、濃度の高い野菜、果実をつくる農法だということだ。
ずいぶん、この考え方を自分の生き方でも参考にさせてきてもらった。
一方、ここで、はたと気がついたのは、メタン発酵の生産物は、メタンを含むバイオガスと、液肥ということだ。実際、これが、永田農法にうまくあてはまればいいのだが、永田農法では、非常に限られた量の液肥を(おそらく最小限)施用するわけだが、僕たちが、作ろうとしているバイオガスプラントで、生産される、液肥を、適切な濃度、肥料成分に調整した場合、それを十分に利用しきれる生産者、圃場が、確保できるかが問題である。
でも、可能性があれば、検討してみることが大切なので、ちょっと積極的に検討してみましょう。
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